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Calender

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Pict♡Saisa
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fuuka
name♡fuuka
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StraySheep

@*・ェ・@<fukalog♪

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MISTED SKY =wish & sympathy= 6ch action

ただ一人、さんごは洞窟の中を走っていた。
この洞窟に入る前までは自分のほかにあと4人、仲間がいた。
だけど皆は自分に早く行けと促すように適の足止め役となった。
自らが命の危険を晒すかもしれないのに。

「…どいつもこいつもカッコつけやがって」

独り言は洞窟内に響く自分の足音でかき消される。
この独り言が今戦っているメンバーに届いたらいいのに…
そんな思いも目の前の大きな扉によってかき消された。

洞窟内に似つかわしくない大きな扉。
重厚そうな作りだった。
そうにも関わらず中から嫌な気配がむんむんと伝わってくる。

確実にわかった。
―――この先にホーンテイルがいると。


さんごは一度深呼吸をすると、扉に両手をおいた。
絶対にふうかを助け出してやる。
その想いを頭に響かせ手に力を入れた。
重厚な扉はギギギギ…と嫌な音を立ててゆっくりと先へと導いた。


――――ついにホーンテイルとの戦い。


扉から青い光がさんさんと降り注ぐ。
洞窟内だとは思えないほど明るく光りが降り注いでいた。
ただ陽の光ではなく、青いクリスタルから発生される光だった。
目を凝らすと、その先に嫌な気配の持ち主…ホーンテイルがいる。

「よく来たねぇ、かすんだ空のギルド長さん」

そには大きな三頭の頭を持ったデカイ龍の怪物――ではなく、青年が一人立っていた。

「お前は…誰だ?」
「やだなあ、さんごくん。僕がホーンテイルだよ」

自分をホーンテイルと名乗る青年はにこりと笑った。
深緋(こきひ)色を持った目の微笑に少しばかり感じる違和感。
胸元が開けたTシャツと所々切れ目の入った黒のズボンを身に纏い、
少し長めの銀色の髪に銀朱の角を生やしている。
その角は明らかにホーンテイルのソレだった。

「お前が…ホーンテイル?ホーンテイルは龍のはずじゃあ…」
「ああ、本当の姿は人間が噂してる龍だ。でも生憎僕はこっちのほうが戦いやすいんだ。
人間と同じ姿っていうのは気に食わないけど、図体がでかいのは僕自身気に入らないし」
「……あと二つの頭の部分は?自我がそれぞれあるんだろ」
「ふう、しつこいな君は…。しつこいと嫌われるよ?確かに自我はあるけど僕が司令塔だ」

こいつの正体は龍の姿らしい。
つまりホーンテイルは人間に化けているということか。
三つの自我に対して「自分が司令塔」とはよく意味がわからない。
三つの自我はすべてこのホーンテイル一人の自我だということだろうか?
辺りを見回してみると青年姿のホーンテイルと…鳥籠のようなものに閉じ込められているふうかが目に入った。

「っふうかちゃん!!」
「さんごさん…っ!」

「(良かった、まだ無事だ――!)」

ふうかが生きていたことに少し安堵する。
ただ、いかなるときも油断はできない。
その鳥籠は高いところに浮いていた。
もしかしたら壊せるかもしれない。
ブランディッシュは届くだろうか、それともラッシュなら勢いで壊せるだろうか…
そう思って刀を構え鳥籠を狙おうとするとホーンテイルが笑った。

「無駄だよ、アレには僕の魔力を込めたから僕が倒れない限り壊れない。
彼女、テレポートが使えるだろう?逃げられたら厄介だからね」

「…彼女を放せ!」

「それはお断り。だってあの子『メイプルストーン』持ってるし」

「!」

やはりホーンテイルはメイプルストーンの存在を知っていた。
ふうかの中に埋まっていることも。


「メイプルストーンで…何をする気だ?」
「あはは、大きく言うとこの世界の完全支配かな?
メイプルストーンの力は驚異的って聞くから楽しみだなあ。
本当は今すぐにでも取り出したいんだけど…君たちが邪魔しにくるからね」

相変わらずホーンテイルは笑う。
けれど深緋の瞳は笑っていない。

「いくつもトラップ仕掛けたんだけどなあ…わざわざ僕が魔力まで与えてさ。
それなのにさんごくんが来ちゃった。お仲間、無事だといいねえ」

『お仲間』という発言にぴくりと反応を示したさんごを、今度は深緋の瞳が笑った。
深緋の瞳が揺れる。
まるで悪戯をした子どものように――楽しそうに、残酷に。

「…皆は絶対来る!お前を倒しに…!」
「ふふふ、そうだといいね…でもその前に君が死んじゃうかもね?」
「…っ!」
「そうだ、さっき三つの自我がどうのこうの言ってたよね。今理解させてあげるよ」

笑っていた目を鋭く光らせ、両手を差し出した。
バチバチと両手が青く光る。
その光は壁中に広がる青いクリスタルに似ていた。


「おいで…僕の僕(しもべ)たち」


ホーンテイルが静かに呟くと新たに二つの影が現れる。
どちらも人間のようで…けれどもホーンテイルと同じように頭に角を生やしていた。
ホーンテイルと違うのは女であることと、角が紺青色で下のほうへ向いていることだ。

「我が名はホウリス」
「我が名はテイリス」

無機質な瞳でこちらを見る二人はどこか空虚を見ているようだった。
ホウリスと名乗った女は紺色の長い髪を左肩に束ね、
黒の袖がない軍服のような上着に短いスカートを履いており
手には氷で出来たような鋭い剣を持っている。
テイリスと名乗った女は紺色の長髪をなびかせている。
胸元が大きく開いた肩、ヘソ出しのタンクトップに黒のズボン。
大きな釵(さい)を構えていた。

どちらも顔は瓜二つ、服装や武器までもが同じだったら見分けられなさそうだ。

「驚いたかい?これが三つの自我といわれる正体だよ。
僕が龍の姿になったらこの子たちは頭の部分になるんだけどね。
だけどあくまでもホーンテイルは僕自身。
僕が命令を下さないと彼女たちは動かない。」

たとえ自我を持っているとしても彼女たちはホーンテイルの命令なしに動かない。
だからホーンテイルは自分が司令塔と言ったのか。


「納得してくれたかな?ああ、納得してもここで死んじゃうから意味ないね。
ホウリス、テイリス。さんごくんを葬ってくれるかな?」

「了解」
「しました」


ホーンテイルの言葉に了解したホウリスとテイリスは一気にさんごの元へ詰め寄った。
スピードはきっとどの敵よりも速い。
手始めにホウリスが槍を力強く切り込んできた。

「…っく、やっぱり氷属性か…!」

キィィンという音が響き渡った。
ファルシオンで受け止めた部分が氷着けになっている。
ホウリスの槍を片手剣で押さえつつ、振り向き様に盾で後ろをガードする。
バチバチ!という音を立てて盾と釵がぶつかった。
盾の向こう側から電撃が呻いている。

「こっちは雷…厄介な奴らだな!」

一端上へ回転して体勢を立て直した。
その際に強い力で押し合っていたホウリスとテイリスが痛そうな音をたててぶつかった。
お互いの攻撃も当たったはずなのだが、痛くも痒くもないような顔して再びこちらに向かってくる。
あの無機質な瞳のままだ。


右から向かってくるホウリスの槍を剣で受け止め、左から向かってくるテイリスの釵をガードする。
そのスピードのせいかなかなか攻撃が出来ない。

「(このままじゃ受け止めるだけで精一杯か…!?)」

再びガツン!とホウリスが槍を振り落としてくる。
そのとき、小さくホウリスの口元が動いた。

「ブリザード」

ホウリスの槍から鋭いツララのような氷がさんごに襲い掛かる。
いくつかはさんごの頬や服を掠めたが咄嗟に盾を構えたおかげでほぼ塞げることができた。
魔法を使ったことでホウリスに小さな隙が出来る―――
そこをついてブランディッシュを斬り込もうとした。
が、自分の背後からホウリスと同じような声が聞こえた。

「サンダー」

「くっ!!」

振り向いたときにはもう守備は間に合わず、バチバチバチ!とテイリスの電撃がさんごを直撃した。
想像以上に魔力が高く、電撃が全身を蝕む。
情けないことに立つのが精一杯だった。


「あれ、テイリスの電撃まともに喰らって立てるんだ…ふーん、すごいね。
だけどそれもここで終わりだよ、長い攻防のわりにあっけなかったね」

「ホーンテイル!!お願い、もうやめてよっ…!」

「ふうかくん、君のギルド長がやられる様をじっくり見ておくといいよ」


ホーンテイルの戯言とふうかの悲痛な叫び声が聞こえる。
負けてたまるか、とテイリスに向かいラッシュを放つがひらりと避けられてしまう。
その隙を今度は横からホウリスの槍を喰らい壁に叩きつけられた。

斬られたところから血があふれ出す。


やはり自分ではホーンテイルは倒せないのか――


霞みだした視界で彼女達を見てみると、まさに今ホウリスとテイリスが魔力を掌一点に集めているところだった。
多分ブリザードとサンダーが同時にくるのだろう…
それを喰らったらもうまとも戦えない。
避ける体力はほぼ残っていない…せめて、防御する体制をとった。


「サンダーブリザード!」


電撃を纏った無数のツララがこちらに向かう。
二つの魔力が合わさった分、大きな魔力となっていた。

壁を背に目を瞑り防御に集中する。
傷に染み渡るくらいの力を感じる。
魔力がでかい…この盾で塞ぎきれるか?
しかし頭で考えていても仕方がない、電撃ツララはもう目の前。
精一杯の力を盾を握る手にこめた。


「くるならこいよ…!」



さんごの盾にぶつかろうとした瞬間、ふっとその魔力が消えた。

消えたというより…弾き飛ばされた、という表現のほうが正しいかもしれない。


不思議に思って目を開けると、見覚えのある人影が目の前に立ちふさがっていた。


「さんごさん大丈夫!?」

元気印の洸。


「間に合ってよかった…」

お茶目な蒼。


「さんごさんにも超えられない壁があるのね…」

腹黒のりな。


「まあホンテがそれほど強いってことじゃないの」

ドSのりゅう。


ホーンテイルのトラップを引き受けた仲間達が目の前にいる。
それぞれ大変な戦いだったろうに、急いで駆けつけてくれた。
そして自分のピンチを救ってくれた――


「みんな…きてくれたんだね」

「当たり前じゃないですかあ~!追いつくって言ったモン!」
「そうそう、洸のいうとおりですよ!」

皆ところどころ傷を負ってはいるが元気そうだ。
その姿に少し安心する。


――これで全員揃った。


さんごは改めてホーンテイルを見据える。

今こそホーンテイルを倒してやる。

かすんだ空のメンバーの力で、必ず…!




To Be Continued…

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