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StraySheep

@*・ェ・@<fukalog♪

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MISTED SKY =wish & sympathy= 3rd action

「どうして…どうして、彼女は攫われたんですか」

物憂げに空虚を見つめるグリトの背中にさんごが尋ねた。
りな達はグリトの異様な神聖さにごくりと息を飲む。
ざわざわと風が唸りだす。

「そなた達は、龍族の戦争を知っておるか?」


「…聞いたことは、あります」




―――――そう遠くない昔

龍族にはナインスピリットという首長がいた。
ナインスピリットはミナルを守護し、龍族を統治する大きな存在だった。
しかし、そんなナインスピリットに反旗を翻した龍がいた。
その名はホーンテイル。
最初はホーンテイルの力が勝っていたが、長い月日を生きたナインスピリットの知恵には勝つことが出来ず
敗北するかのように思えた。
だが、ホーンテイルは最初に龍族と半獣族が結んだ
『龍族は力無き半獣族を守り、半獣族はナインスピリットの卵を守る』という『守りの協定』を破り
半獣族の村を攻撃し、彼らが守護していた卵を盗み出してしまった。
それは秩序の守護者と呼ばれていた龍族が決してやってはいけないことだった。
それにより大きなダメージを受けたナインスピリットはホーンテイルにより封印され、
龍の森はホーンテイルの部下である邪悪な龍に占拠されてしまった。
それからは本当の龍族は森から完全に姿を消した―――――


それが龍族の戦争…そして戦争の結末である。


「その後、ホーンテイルは戦争の傷を癒すため洞窟にいる。
治療を終えたらナインスピリットの卵を利用してリプレはおろかその他の地域の支配も企むだろう…」

グリトがそう付け加えると、ちょっとまって、と洸が言い返した。

「龍族の戦争はわかった、ホーンテイルもわかった…
でも、ふーちゃんにそれと何の関係があるの…あるんですか?」

「いつか傷が癒えたときにホーンテイルがビクトリアを脅かす存在になるかもしれない…
その時用の人質ってこと…なのかな?それで偶然…羊さんが攫われた?」

洸の疑問に頷きながら蒼が疑問を述べる。
二人の疑問にグリトがこちらに振り向くと、じっと一行を見つめ、深く目を閉じた。


「ふうかが攫われたのは…彼女が『メイプルストーン』を秘めているからじゃ」

「メイプル…ストーン?」

グリトの言葉にりゅうが反応する。
メイプルストーン、誰もが聞いたことがない言葉だった。

「知らないのも無理はない…これはごく限られた一部の者しか知らないからの。」

そう言うと、静かに『メイプルストーン』について話し始めた。

「メイプルストーンというのは、ビクトリアの冒険者の心に生まれる聖なる力を持った石じゃ。
それは百年に一度、たった一人の人間が持つといわれている。
ふうかはそのストーンを持ってして生まれてきた。
良く言うと選ばれた人間、悪く言うと選ばれてしまった人間。
だがメイプルストーンを持っている人間自体はその力は扱えないのじゃ。
だから誰にも知られず…それどころか自分が持っていることを一生気付かぬまま人生を閉じる場合もある。
ほとんどはその例が多い。
メイプルストーンの心に埋まっている状態の微弱な力を感じ取れる者はそうそういないからの。」

「そんな微弱な力…ホーンテイルが感知できたと…?」

「…おそらくホーンテイルはメイプルストーンを感知したのじゃろう。
今奴は治療中じゃ、それゆえ精神のほうが敏感になっておる。
そして自分の傷が癒えたら…彼女のメイプルストーンを使おうと思っているのじゃろうな」

「使うって…でも、ふーちゃん自体が使えないのに…」

そう洸が言いかけたのを、「話は最後まで聞くがよい」と制した。

「ふうか自身は使えない…体内に秘めているうちはな。
だが…体内から取り出してしまえば何の問題もない」

「…メイプルストーンがあるのは心……ま、まさか!」

りなの言葉に風が一気に吹き上がる。
冷えた空気が彼らの体を刺した。

「そんな…!あんまりです…!!どうしてふーちゃんが…!」
「洸…」

現実の冷たさにぽろぽろと涙があふれ出る洸。
事実に唖然としながらも蒼が洸を頭を優しく撫でる。

メプルストーンがある場所は心、すなわち――心臓。
メイプルストーンを取り出すということは、ふうかにとって殺されることと同義になる。


「だから言ったであろう。
『良く言えば選ばれた人間、悪く言えば選ばれてしまった人間』だと。
メイプルストーンは強力なパワーを秘めた石じゃ。
それがホーンテイルの手に渡ったら…
ふうかが死ぬだけでなく、この世界を簡単に完全支配されることになる」

ホーンテイルの手元にはナインスピリットの卵もある。
それとメイプルストーンの力をあわせれば支配など造作もない。

そうなったら、
たくさんの人が悲しむだろう。
たくさんの人が死ぬだろう。
たくさんの人が――――希望を失うだろう。

「もう、時間がない…!
だから一刻も早くホーンテイルから彼女を奪い返さなければ…!
私も行ければ良いのだが…っ」

「なら、グリト様も一緒に…!」

蒼が懇願したいような思いで言うと、グリトは悲しそうに顔をゆがめた。

「申し訳ないが…私たち試験官はここを抜けることができない。
他の冒険者に怪しまれてはいけない、何よりメプルストーンは極秘事項じゃ。
メイプルストーンのことを多勢に知られてしまってはいけない…
大きく動くわけにはいかないんじゃ…非力ですまない」

グリトの手は爪が食い込んでしまうのではないか、というくらい強く拳が握られていた。
そんなグリトの拳を見て、りながふわりと笑う。

「大丈夫。あたし達がふうかを助けるから…安心して」
「りな…」

りなの言葉を合図にみんなが目を合わせ、頷きあう。
先ほどの冷たい現実を突きつけられたのは嘘のように、温かみがあった。

「そうそう!うちら強いし!ねっ蒼くん!」
「ホーンテイルなんてちょちょいのちょいだっ!」
「三人の言うとおり、かすんだ空はそんなヤワじゃないよ」

洸と蒼の元気な言葉にりゅうがゆっくり背伸びをする。
こんなに冷たい現実を目の前にしてもなお光をつかもうとする彼等―――
その様子を見てグリトはいったん拳を緩めたあと、儚く微笑んだ。

「そなた達に、ふうかを…メイプルワールドを任せた。
お互いが強く仲間を思えばきっとメイプルストーンも反応してくれる。
幸運を…祈っておるぞ」

風が優しく皆を包み込む。
みんなの士気を感じながら、さんごは一度深呼吸をした。
そしてゆっくり、鋭く先を見据える。

「行くぞみんな――――ホーンテイルの元へ!」


To Be Continued…

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